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ODMのプロダクトデザインとは?

ODMにおけるプロダクトデザインとは、委託者であるブランド企業のコンセプトや要望に基づき、受託者であるODM企業が製品の企画・デザイン・設計・開発・製造までを手がける手法です。

ODM企業は、蓄積された専門知識や生産技術を活用し、市場のニーズを踏まえた製品デザインを具体化。委託者は、自社にデザインや開発のリソースがない場合でも、ODMを活用することによりオリジナル製品を創出することが可能です。

ユーザーに考慮したデザイン

ODM企業が手がけるプロダクトデザインは、委託者の要望に応えるだけでなく、最終的に製品を使用するエンドユーザーの視点を重視します。多くの製品開発を手がける中で蓄積された市場トレンドや消費者ニーズのデータを基に、使いやすさ(ユーザビリティ)やユーザー体験(UX)を考慮したデザインの提案が可能です。

機能性と審美性を両立させ、市場で受け入れられやすい競争力の高い製品開発を実現することが、ODMのデザインにおける重要な役割となっています。

プロダクトデザイン制作のメリット

開発期間の短縮とコスト削減

製品開発にかかる時間と、コストを大幅に削減できる点がメリットです。ODM企業が保有する既存の技術基盤や部品、設計ノウハウを活用することで、開発プロセスが効率化できます。

市場投入までの期間を短縮、開発に関わる人件費や設備投資を抑制することも可能となり、事業リスクの低減に繋がります。

専門知識と開発リソースの活用

外部の高度な専門知識と、開発リソースの活用が可能です。製品開発には、デザイン、機械設計、電気回路、ソフトウェアなど多岐にわたる専門性が求められます。

専門人材や設備を、すべて自社で保有することは容易ではありません。ODMに委託することで、委託者は自社のリソースでは実現が難しい高度な製品開発を、その分野の専門家の知見を借りて実現できます。

プロダクトデザインの依頼先

プロダクトデザインを外部に委託する場合、依頼先の選択肢は主に「ODM」「フリーランス」「制作会社」の3つが挙げられます。

ODM

製品の企画・デザインから設計、製造までを一貫して請け負います。製造プロセス全体を熟知しているため、生産性を考慮したデザインを期待できる点が特徴です。

デザインから量産までをワンストップで委託したい場合や、開発リソースを最小限に抑え、効率的に製品化を進めたい場合に適した選択肢と言えます。

フリーランス

フリーランスのデザイナーは、個人で活動しているため、柔軟かつ迅速な対応を期待できます。特定の分野に高い専門性を持つデザイナーに直接依頼できるため、コミュニケーションが円滑に進みやすい傾向にあります。

比較的小規模なプロジェクトや、デザイン業務の特定の部分のみを委託したい場合に適しています。コストを抑えやすい一方で、対応可能な業務範囲やスキルは個人の能力に依存します。

制作会社

プロダクトデザインを専門とする制作会社は、デザインプロセスにおける高い専門性と実績を有します。複数のデザイナーやエンジニアが在籍しており、組織としてプロジェクトに取り組むため、多角的な視点からの提案や安定した品質を期待できます。

コンセプトの立案から詳細設計、試作までといった、製造以前のデザイン開発フェーズ全般を高いレベルで任せたい場合に適しています。

プロダクトデザイン制作の流れ

1.調査・企画

市場調査や競合分析、ユーザーリサーチを行い、製品が解決すべき課題やニーズを明確にします。この情報に基づき、製品のコンセプト、ターゲットユーザー、搭載機能、デザインの方向性といったプロジェクトの根幹となる要件を定義。この企画段階での定義が、以降の全プロセスの土台となります。

2.コンセプトデザイン・設計

企画内容を基に、具体的なデザイン作業に着手します。アイデアスケッチやコンセプト図でデザインの方向性を複数案出し、最適なものを絞り込みます。

3D/CADなどを用いて、具体的な形状や構造をデータ化する基本設計・詳細設計へと進みます。製品の機能性、審美性、生産性を考慮しながら、実現可能な形へと落とし込んでいく重要な工程です。

3.試作・検証

設計データが完成したら、モックアップ(外観モデル)やワーキングプロトタイプ(動作試作品)を製作します。試作品を用いて、デザインの意図が反映されているか、使いやすさに問題はないか、想定通りに機能するかなどを実際に検証。

ユーザーテストなどを実施し、得られたフィードバックを基に設計データへの修正を繰り返し、製品の完成度を高めます。

4.量産化準備

検証を経て最終的な仕様が固まったら、量産に向けた最終準備に入ります。工場で効率的かつ安定的に生産できるよう、金型製作用のデータ作成や部品リストの整備など、製造に必要な詳細な図面や仕様書を作成。

この量産設計が完了することで、実際の製造フェーズへと移行する準備が整います。

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引用元:B-plus
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